プロローグ

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私と英にいがゲートを潜ったのを察知したトリュステン王子がやってきて、そこからどうも雲行きが怪くなってまいりました。 生駒さんたちは私たちがいない間にこのアラテガワ領内の屋敷に軟禁状態で留め置かれることになっていたらしい。 何故そんなことがと私と英にいが問い詰めたらば、返ってきた言葉があまりにも衝撃的。 「あなた方の中の勇者が判明しました」 そりゃ驚くわ!驚きますとも! あえて勇者が誰かは調べないって約束だったじゃないの! いや、清里ちゃんという聖女がいるんだから、勇者だっているんだろうなとはなんとなく思ってましたけどもさ。 あと、このアラテガワ領内で判明したというならまだ隠しようもありますが、トリュステン王子曰く城内で発覚したとのこと。 どんなバレ方をしたのか知らないけれど、これってもしや情報漏れ漏れ状態なのでは? とりあえず、詳しく聞かせていただくしかありませんよね。 情報整理しないと対策も立てられやしない。 そんなめちゃくちゃ惑乱状況からスタートいたします、今回のヴァンダールフトでの暮らしの記録報告記。 知力体力コミュ力で立ち向かってやる!!
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