1話:【デバフ特化】は最強だった

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『本当に申し訳ないとは思ってるんだけど、その……貴方の【デバフ特化】の本当の力を送れてなかったみたい』 アステカのその発言に 佑樹は驚きが隠せない。 「え……?えぇぇぇ!?」 つまり、今まで佑樹は、 本当の力を発揮出来ていないままの 【デバフ特化】で生き抜いてきた事 になる。 『伝えるのが遅くなり過ぎて、本当に申し訳ないです。謝罪として、もう一つスキルを与えるのも良いけど、本当の【デバフ特化】の力を解放するか、どっちが良いですか?』 新しくスキルを貰うのも良いかもしれない。でも、 元から貰っていた力の本領も発揮出来ないままは何か、嫌な気がする。 「そう、ですね……。なら、【デバフ特化】の方でお願いします」 『、意外な答えです。普通ならば、もう一つのスキルを与えて貰うのが基本なのですが……』 アステカが驚いた様子を見せている。 と言っても、声だけだが。 「最初は悩みました。だけど、【デバフ特化】は外れスキル。そう言って、追放した仲間に一矢報いてやりたくて」 『─────え?』 佑樹の放った言葉に アステカが声を上げる。 『何を、言っているんですか……??』
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