2話:一か八かの賭け

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2話:一か八かの賭け

「え…?えぇぇえ!?」 思わず、声を上げてしまう。 【デバフ特化】が、 この世界で最強の能力? 信じられない。 『あれ?知らなかった感じですか?』 「知らなかったも何も、ゲームでは不遇として扱われてましたし……」 アステカの呑気な確認に言葉を返す。 『貴方がいた世界ではそのような扱いで?言い忘れていましたが、【デバフ特化】の本質は、自分でデバフを作り出せる事なんですよ?』 自分でデバフを作り出す。 つまりは、 無双も可能という事になりそうだ。 「………………最初から、それを言っといてくださいよ……でも、選択は間違ってなかったって事ですよね?」 アステカの話が本当なら、 ノア達に一矢報いてやる事が出来る。 つまりは、なろう系で言う「ざまぁ」が 出来るのだ。 『ええ。懸命な判断だったと思いますよ』 「……【デバフ特化】にしておいて、良かったぁ………」 欲を出さない方が 吉になる事もあるというのは本当らしい。 『貴方は、幸運の持ち主のようですね。まあ、私のミスで多少不幸になられたとは思うんですけど……』
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