2話:一か八かの賭け

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「……気にする事無いですって!それに、貴方のミスが無くても、アイツらは、あのままだったと思いますし……」 ノア達の顔が浮かぶ。 今までの日々は全部、 演じられたものなのだと自分の中で そう言い聞かせる。 『……アイツらとは、外れスキルと仰ったお方ですか?』 「ええ、まあ。そうですよ……」 今まで、本当に楽しかったのに……。 でも、これが現実だ。 受け入れるしかない。 『知恵もないのに、よく言えたものですね。いつかきっと、その方達は後悔しますよ』 アステカのその言葉を聞いて、 佑樹はある事を決断する。 「……後悔、させてやりますよ……」 佑樹を騙した彼らを。 【デバフ特化】を外れスキル扱いした 彼らを。 「俺が、盛大な「ざまぁ」を喰らわして やる……!」 佑樹の言葉の後、強烈な風が吹き始める。 佑樹の言葉に反応したかのように。 『少々、長話が過ぎたようですね。 今から、貴方に【デバフ特化】の本当の力を与えます』 アステカの言葉の後、 足元に魔方陣が現れる。 白色に輝き、 佑樹を覆うようにして、 光が上に向かって伸びている。 白色は赤色に。赤色は水色に。
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