2話:一か八かの賭け

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「質問ばっかりする子はモテないよ?それに、女の子に言わせちゃ駄目な事もあるの、分かった?」 「駄目なこ……わ、分かりました……」 口を滑らせそうになりながらも、 リリエルの言い聞かせに頷く。 「よし、偉い子、偉い子!」 リリエルが可愛らしい微笑みを見せる。 まるで、言われた事が出来るようになった子供のような扱いだ。 「そ、それじゃあ……」 財布を受け取り、お辞儀をして、 冒険者ギルドを出た。 その後は宿に戻り、 早速、貰った財布に銅貨を入れる。 「リリエルさん、有難いございます……」 財布をプレゼントしてくれたリリエルに お礼を言いそびれていた事を思い出して、誰も居ない中、独りでにお礼をする。 それから、財布の紐を結び、 ポケットに入れた。 「明日、【デバフ特化】を試してみるか……」 手の甲にある魔方陣に向かって、 魔力を送り込む。 すると、ボードのような画面が 浮かび上がる。 ─────────────────── 【デバフ特化】 ─────────────────── 所持:ポイズンI パラライズⅢ ロックソルトⅠ  《新しく作る》
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