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そう思っていると、
衝撃が走る前に意識が失くなった。
目が覚めると、真っ白な空間にいた。
目の前には可愛いらしい白髪の少女が。
『初めまして。水野佑樹さん』
その少女は当たり前のように、
自分の名前を呼ぶ。
「君、は……?」
普通の存在ではない事は分かる。
何か、特別な存在。
『私は転生の女神、アステカ。死した者に次の人生を与える役割を持っています』
女神、アステカ。
目の前の少女は女神なのだそう。
何故、佑樹の前に現れたかと言うと、
佑樹が死亡したから。単純な話だった。
「次の人生って事は……異世界とかに、行けたり………?」
昔読んでいたライトノベルで
よくある展開だった。
期待を抱き、控えめな気持ちで質問する。
『ええ、可能ですよ。佑樹さんは次の人生は異世界が望ましいのですね』
女神、アステカが優しく微笑み、
佑樹に言葉を言い放つ。
「……本当に、異世界に行けるんですか?」
信じられない。
あれ程までに願った世界に、
こうも簡単に行けるというのだ。
『ええ、行けますよ。けど、異世界は貴方が思うよりも、もっと過酷な世界です』
それはそうだ。
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