2話:一か八かの賭け

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「このクエストを受けた冒険者達が、次々と行方不明になってるの。原因は不明だけど、とにかく危険なクエストよ」 スライムの群れの討伐で行方不明? 聞いたことがない。 「それじゃあ……俺も行方不明になる可能性があるって事ですか?」 「そうよ。だから、絶対に油断しない事」 佑樹は息を呑み、緊張感を覚える。 幾ら、【デバフ特化】があるからと言って、 安心していては先が思いやられる。 だから、 リリエルの言葉を鵜呑みにする事にした。 「……分かりました。必ず、帰ってきます……それと、昨日は財布。ありがとうございました。大切に使わせて貰いますね」 必ず帰るという約束と、 昨日、お礼を言いそびれたので、 感謝の気持ちを伝えた。 「うん…。行ってらっしゃい、! 絶対に、帰ってきてね………」 リリエルの弱々しい言葉を耳にして、 佑樹はスライムの討伐クエストに 向かった。 森林に辿り着くと、早速二匹のスライムを見つけた。 「よし、早速試してみるか……」 今回、気を付ける事は、 スキルの発動をし過ぎない事。 魔力を沢山喰うデバフは使わない事。 そして、絶対に油断しない事だ。
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