2話:一か八かの賭け

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ひとまず先に、テイムを発動してみよう。 使う魔力量は小さじ一杯くらい。 コスパの良いデバフだ。 「テイム───!」 スライム二匹に向かって、 手の平を差し出し、詠唱する。 すると、紫色の魔方陣が手の平に 展開されて、 スライムに紫色のオーラを纏わせる。 「そして……此処から……」 手の平を左に動かしてみる。すると、 スライム二匹も同時に、左側に動き出す。 「テイムっていうか、念力みたいだな……」 あまり、この感覚には慣れていない。 もう少し練習が必要だろう。 テイムを解除して、 次のデバフに移る。 「ポイズ──!」 これは、作ったというより、 組み合わせたが正しい答えだろう。 ポイズンとパラライズを同時に、 つまりは毒状態と麻痺状態を同時に、 掛けるというもの。 一匹のスライムが【属性変幻】を行う。 ポイズンスライムになっていっている。 色は紫色に。体からは毒を垂らしていた。 そして、次の瞬間の事。 ポイズンスライムの全身に電撃の ようなものが走り、勢い良く破裂した。 毒が飛び散り、隣にいたスライムに
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