3話:弱った少女と元仲間

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アステカ以外にも居るとは。 まあ、アステカに関しては人ではないが。 「知ってるのか……??」 「知ってるも何も、【デバフ特化】は 最強スキル。常識よ……??」 つまりは、今まで外れスキルと 馬鹿にしてきた奴らは、本当に無知だったという事だ。 「【デバフ特化】はかつて、魔王を滅ぼしたとされる人物が持っていたスキル。それ以降は【デバフ特化】を持つスキルを持つ者は現れなかった……だけど、」 「千年の時を過ぎ、アンタがもう一人の【デバフ特化】持ちとして、現れた…… つまりは、アンタは勇者パーティーのはずよね……?」 少女の言葉を聞いて、 図星を付かれた気持ちになる。 「………………」 もし、追放されたと伝えたら、 どんな反応をするのだろうか。 何となく見えてはいる。 だけど、勇者パーティーを追放されたのは、落ちこぼれだからとは思われないだろうか。 人の目ばかり気にして、格好悪い。 自分でも分かる。 「……実は、追放……されたんだ」 「────え?」 これまでの事を、召喚された事は覗いて、全部話した。 「………はあぁ!?何よそれ!」
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