3話:弱った少女と元仲間

6/14
前へ
/43ページ
次へ
「……私もソイツらへの仕返し、協力する!」 いきなりの発言に佑樹は困惑する。 「む、無理に協力はしなくても……」 「無理じゃない!さっき助けて貰ったのもあるし、仮は返させて貰うわ……!」 「いや、でも……」 確かに、一人では厳しいのかもしれない。 ならば、此処は協力して貰うのが好都合。 「……分かった。じゃあ、お願いします…」 「ええ、お願いされてあげる…!」 それから、冒険者ギルドにて──。 「という事がありまして……。パーティーを組むことになりました……」 魔石を銅貨三枚に交換して貰った後、 リリエルの所に向かい、 これまでの事を説明する。 「……成程。とにかく、無事なら良かったけど、あまり心配させないでね?」 「はい……気を付けます」 怪我は無かったが、 魔力の消耗が激しかった。 次からは気を付けた方が良いだろう。 正直、剥奪が無ければ、 今頃佑樹と少女はワイバーンの餌になっていた所だろう。 「それで?その子とパーティーを組むの?」 隣にいるハーフアップの少女、アメリを見て、リリエルが問う。 「ああ、はい。そうです」
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加