3話:弱った少女と元仲間

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人一倍と言っても良いだろう。 それから、 無事にパーティー申請を済ませて、 二人で宿に向かう。 部屋は勿論小分けだが、 代金はアメリが支払ってくれた。 部屋にて────。 「やっぱり、追尾性で高威力なデバフを作った方が良いのかもな……」 今回のワイバーン戦で、 思った事を振り返りながら、 デバフ作りを始める。 「よし、まずは一つ出来た。次は……そうだな、テイムを完璧にしなければだ」 正直、あれはテイムというよりも、 念力でしかない。まあ、あれのおかげで 今回は何とかなったが。 「効果の打ち込みを少し工夫してみるか……」 それから、五個くらいのデバフを作って、 その日は就寝した。 そして翌朝。 「さて、早速クエスト行くわよ!」 冒険者ギルドで、 元気なアメリの声が聞こえる。 「クエストって言っても、何を受けるんだ?」 「これよ、これ!」 アメリが佑樹に貼り紙を押し付ける。 「薬草、集め……?」 報酬は銅貨六枚。 二日分の宿代は払えるだろう。 だが、薬草集めともなると、 デバフを試すのは不可能だろう。
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