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「ようやく居なくなってくれたね。これで、邪魔者が消えたし、ノアはハーレム状態だよ。やったね～」
ニアの声だ。
「アイツ、本当に地味だよね。デバフ特化？何それ、不遇じゃん！」
ショウマの笑い声。
嘲笑うような声だった。
「まあ、お前達がそう言うのも、仕方ない。所詮、【デバフ特化】なんて、外れスキルだからな……」
ノアのその一言。
これが、仲間達の本心。
いや、もう仲間じゃない。
元、仲間の本心。
辛い。苦しい。逃げ出したい。
自分は何のために、
頑張っていたのだろうか。
自分は何のために、
今まで、
仲間達との楽しい日々を過ごしてきたのだろうか。
何のために。
何のために─────。
考えた所で、仕方が無かった。
佑樹は涙を流しながら、
冒険者ギルドを出て行った。
その日は宿で、喪失感に襲われながら、
眠りに付いた。
その翌日。
宿を出て、生活費のために冒険者ギルドで初級クエストでも受けようと
向かっている最中の事。
ノア達が私服で呑気に
店を回っているのを発見した。
「─────は？」
その瞬間、怒りが湧いた。
昨日、確かに、今日からは魔王軍の
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