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ダンジョンに向かうと言っていた。
それで、佑樹を追い出した。
なのに、何故。
こんなに。呑気に。
楽しそうに遊んでいるのだ。
気が狂いそうだ。
「───何処までも………」
「────何処までも………………！」
「巫山戯た奴らめ────！！！」
場所は変わり、村外れの森林。
スライムに【デバフ特化】で
ポイズンを掛けた後、今朝のストレスを
胸に、短剣で思い切り、斬り掛かった。
スライムは真っ二つになり、
魔石に姿を変える。
スライムは【属性変幻】という固有スキルを持っていて、喰らった属性のダメージによって、姿が変わる。
佑樹はそれを狙い、スライムにポイズンを掛けて、ポイズンスライムに属性変幻させた。
ポイズンスライムは毒を体内に溜め込むため、弾力を失い、柔らかくなる。
つまりは、短剣で斬り掛かっても、
余裕で倒せるようになる。
近距離戦でスライムと戦うときの常識だ。
「アイツらは………最初から、魔王を倒そうなんて思っちゃ居なかったんだ……」
ノアはあの二人とイチャつくためだけに、パーティーを組んで、魔王を倒そうだなんて抜かしていたんだ。
確かに実力は本物だった。
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