プロローグ 異世界への転生

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プロローグ 異世界への転生

  「ようやく終わった…」 ブラック企業に勤めて約五年 俺の名前は羽川蓮斗。 三十五歳独身、彼女もいない独り身の男だ。 今は電車で帰宅している。俺に変化が起きたのはその時だった。 『キィィィー』 『ドンッ!』 「うっ!」 目を開くと辺り一面真っ白な何もない世界に俺はいた。 「どこだ、ここ?さっきまで電車に乗っていたはず…」 「君が新しい子か」 その時、突然後ろから声がした。 こんな所に一体誰だ? 振り向くとそこには小学校低学年ぐらいの女の子がいた。 「何でここにいるんだい?お家の人は?」 心配だったのでそう問いかけると予想もしない斜め上の答えが返ってきた。 「私の名前はリリア。神様よ。」 「神様!?何でこんなところに…ていうか、どちらにしろここどこですか?」 俺は神様という言葉につい敬語で話してしまった。 「ここは死者の国。名前の通り亡くなった人が来る国よ。この場所で貴方たちの来世を決めてるの。決めているのは神様と本人よ。」 「ということは…俺死んじゃったんですか!?」 「そういうこと。大人なのに理解力少ないのね。それで貴方はどうしたい?」 「え?」 「これからのこと。来世に行ってもいいし、このまま天国に行って楽しんでもいいし。」 俺がどうしたいか…ていうか、神様一言多くない? 「えっとー来世はどんな感じなんですか?なんて…」 「異世界…まあ例で言うとラブコメ世界、魔法学校、とかのファンタジー系が多い。」 ん?ラブコメ世界?ラブコメだと!? あのラブコメ!?俺みたいな男子の憧れ! もちろんそれだぁぁぁ! 「神様!そのラブコメ世界でお願いしまぁぁぁす!」
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