人生という名の山を私は登る

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階段の"男坂"ではなく坂道の"女坂"に進路を取り、なだらかな坂道を少し速度を緩めて歩く。 …何となく少しだけ、右足が痛い気がする。 坂の終わりの合流地点のお茶屋さんは、下調べの時に写真で見たまんまだった。 ここで休憩をするつもりでいたけれど、今休んでしまったら気持ちが折れてしまいそうな気がした。 暫く悩んだ結果…ごまだんごを食べている北斗の写真を思い出し、やっぱり休憩していく事にした。 ごまだんごの写真を撮ろうと携帯を出したら 『気をつけて』 『がんばれ』 と北斗からのメッセージがきていた。 バッグに入れておいたテーピングで右足首を固定して地面を強く踏んでみる。 大丈夫そう。 大きく息を吐いて立ち上がる。
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