人生という名の山を私は登る

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山頂に着いて、目的地の"やまびこ茶屋"で高尾山山頂のピンバッジを買った。 あの日孝明に見せてもらった画像には、山頂や峠のピンバッジを持って写る北斗の姿がたくさんあった。 楽しそうな北斗の笑顔を見て、私も同じ物が欲しいと思った。 北斗の青春の欠片を、私の宝物にしたいと思った。 「……お揃いだ」 展望台からの景色を背景にしてピンバッジの写真を撮った。 ほんの少しだけ雪の残った富士山が見える。 本当だ… 綺麗なものを1人で見るのって、寂しい。 あーあ、涙が止まらないや。
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