あと一回

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 ある日、私は魔法のランプを手に入れた。  ランプをこすると魔人が出てきて、私に尋ねてきた。 「願いを言え。どんな願いでも三つかなえてやろう」  まず私は大金持ちになりたいと願った。  次に私は不老不死になりたいと願った。  そこで私は満足して、あと一回はとっておくことにした。  そして長い時間が流れた。  最初は幸せな毎日だった。  だが、どうしてもあと一回の願い事が頭の中によぎる。  あと一回。  あと一回。  あと一回の願いをどうするか。  いつしか、それだけを考えるようになった。  もう何も手がつかない。  考えに考えに考えた末、私は魔人に願いを言った。 「あと一回の願いを、どんな内容にすれば良いか教えてくれ」
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