埴輪マン3 悪しき魂の正体

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僕はまた黒塗りの車に乗せられ中央病院で降ろされた。 「我々の事はくれぐれもご内密にお願いします」 黒スーツの男は一礼して去って行った。 僕はすぐに病院に駆け込んだ。 「あの、発掘調査していた人達はどうなりましたか?」 「…特に異常が診られなかったので、皆さん帰られましたよ」 僕は一安心した。 「大和!どこに行ってたのよ!」 振り返ると麗香ちゃんが怒っているような顔をしている。 「えっ?…いや、僕は別の病院に運ばれたから…」 「…良かった!心配したんだから!」 麗香ちゃんは目に涙を浮かべた。 「…ごめん すぐに電話すればよかったね…」 「ううん、無事なら良いの… …でも、有毒ガスが出るなんて思わなかったわ 発掘調査はどうなっちゃうのかな?」 麗香ちゃんは悪しき魂に襲われた事を覚えていない。 以前の時も今回もやっぱり記憶操作されたんだ。 でも、あんな記憶は消えた方が良いのかも知れない。 「う~ん…、ガス騒ぎが収まれば再開されると思うよ」 「ふ~ん、その時はまた助けてね」 「えっ?…助ける?」 「あれ?何で助けるなんて言ったんだろ? …でも、あそこで何かから助けられた気がするのよね」 麗香ちゃんの記憶が残ってるのかな? 「そ、そんな事ないよ 僕が麗香ちゃんを助けるなんて…」 「そうよね、大和は私より弱いんだから…」 そう言って麗香ちゃんは笑った。 今回も麗香ちゃんを危ない目にあわせてしまった。 僕はもっともっとヒーローとして力を付けて、麗香ちゃんだけじゃなくみんなを守れるようになりたい。 いずれ麗香ちゃんには打ち明けないといけないけど、ガリュシュって厄介な敵が現れた今は、まだ内緒にしておこう。 end
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