埴輪マン3 悪しき魂の正体

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鎧が金色に輝き出した。 「よし!魂力集中、光の(つるぎ)!」 特訓のおかげで魂力を操る事が出来るようになった。 剣に魂力を込めると、剣が金色に輝く。 「…ほう、なかなか面白い事をする」 ゾンビ兵の後ろでガリュシュが腕組みをしている。 「たっ!助けてぇ!」 その時、麗香ちゃんの悲鳴が聞こえた。 悪しき魂が取りついた調査員が、他の調査員や見学者を襲い出した。 「しまった!麗香ちゃん!」 気を取られた瞬間、ゾンビ兵が襲い掛かってきた。 「こ、こいつ、剣を使えるのか!?」 ゾンビ兵の手には剣と盾が持たれている。 ゾンビ兵の剣を受け止め、跳ね返した。 「…この前の実験体は力だけだったが、今度は武器を使えるように改良したのだ 貴様の相手にはこれで十分だろう… 我は仲間を回収させてもらう」 ガリュシュがニヤリと笑い、黒いガスを撒き散らした。 黒いガスは封印された壺をどんどん取り込んでいく。 「フフフ…、我の目的は達成した …さらばだ」 黒いガスがガリュシュの周りに集まると、ガリュシュを宙に浮かせて飛んで行った。 「待てっ!ガリュシュ!」 『大和!今はゾンビ兵と悪しき魂だ!』 「くっ!」 そうだ、麗香ちゃんが危ない。 しかし、目の前にはゾンビ兵が立ち塞がっている。 『悪しき魂が覚醒するまでそんなに時間はないぞ』 「分かってるよ!」 僕は何度も斬りつけたがゾンビ兵の剣や盾で防がれてしまった。 『こいつは飛び越えて、先に悪しき魂を倒せ!』 そうか、この姿ならジャンプ力は桁違いだ。 僕はジャンプしてゾンビ兵を飛び越え、麗香ちゃんの元に走った。
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