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アパートに戻るとハニワンから「話がある」と言われた。
「どうしたの?改まって?
…昼間の事?」
『あぁ…あのガリュシュという奴が言っていた事が本当なのかは分からない
魂だけの存在…、他の魂に寄生…、他の魂を取り込む…、どれも私の知識にはない事だ』
「うん、しかもあんなゾンビを作れるなんて…」
『…これからあのゾンビ兵と戦う事になるのはまずいぞ』
「なんで?光の弓矢で倒せたじゃないか…」
正直、剣で倒せなかった時は焦ったけど、弓矢で倒せる事が分かって安心した。
『あの光の弓矢が魂力で作られているのは教えたはずだ…』
魂力とは人間の生きる力と言っていた。
「うん、使い過ぎると死んじゃうかも知れないんだろ?」
『大和の魂力なら数回射っても問題ないが、あのゾンビ兵を大量に作られたらいくら大和の魂力でも力尽きるぞ』
魂力が尽きるって、それは僕が死ぬって事だ。
「そ、そんなぁ…
ど、どうするの?」
『うむ、奴はあのゾンビ兵を実験体と言っていた…
と言う事は、今なら他にゾンビ兵はいないだろう』
「じゃあ、すぐに探し出して!」
『…どうやって奴を探すんだ?』
「そ、それは…」
ガリュシュは飛んでどこかへ行ってしまった。
近くにいないとハニワンも感知出来ない。
「で、でも、あのゾンビ兵がいっぱい襲ってきたらどうするの!?」
僕は一気に不安になった。
『…そこで一つ試したい事があるんだ』
「試したい事?」
僕は訳が分からないまま、ハニワンの言われるがままに人気のない川原に向かった。
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