埴輪マン3 悪しき魂の正体

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川原に人気がないのを確認してから変身した。 「これで何するの?」 『うむ、(つるぎ)に魂力を込める特訓をする』 「…特訓?」 『そうだ、魂力の光の弓矢で倒せるなら剣に魂力を込めれば倒せるだろう』 僕は剣を抜いてまじまじと見た。 これに魂力をどう込めるんだろう? 『…とりあえず一回やってみよう』 「うん…、魂力注入!」 実際には僕は何する訳じゃなく、ハニワンが僕の中から魂力を引き出しているらしい。 『いいか、魂力はこの鎧全体で大和の身体から引き出している 弓矢は鎧の機能だから、ある程度の魂力があれば放つ事が出来る …だが、その剣は鎧とは別物だ』 自動で魂力が込められる訳じゃないって事か。 『大和、集中して魂力を制御出来るようにするんだ』 「魂力の制御?」 僕は集中してみた。 「う~ん、………無理だ 魂力自体がよく分かってないのに、それを制御ってどうすれば良いのか分からないよ」 『光の弓矢を射つ時に何か感じないか? それが魂力だ』 ハニワンに言われ、光の弓を出してみた。 「…弓の所にちょっと温かい感覚がある」 これが魂力なのか分からないけど、何かモヤッとした感覚がある。 『その感じをそのまま剣を持つ手に集めてみろ』 「これを…?」 弓のモヤッとした感覚を動かそうとしたが、動くどころか消えてしまった。 「あれ?…なんで?」 何度も試したがすぐに消えてしまう。 『…今日はこれくらいにしよう これ以上やると明日動けなくなるぞ』 ハニワンに止められて、気付くと息切れするくらい疲れていた。 「はあ…、はあ…、はあ…」 『…一晩ゆっくり休めば魂力も回復力する』 僕はアパートに戻ると倒れるように眠ってしまった。
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