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川原に人気がないのを確認してから変身した。
「これで何するの?」
『うむ、剣に魂力を込める特訓をする』
「…特訓?」
『そうだ、魂力の光の弓矢で倒せるなら剣に魂力を込めれば倒せるだろう』
僕は剣を抜いてまじまじと見た。
これに魂力をどう込めるんだろう?
『…とりあえず一回やってみよう』
「うん…、魂力注入!」
実際には僕は何する訳じゃなく、ハニワンが僕の中から魂力を引き出しているらしい。
『いいか、魂力はこの鎧全体で大和の身体から引き出している
弓矢は鎧の機能だから、ある程度の魂力があれば放つ事が出来る
…だが、その剣は鎧とは別物だ』
自動で魂力が込められる訳じゃないって事か。
『大和、集中して魂力を制御出来るようにするんだ』
「魂力の制御?」
僕は集中してみた。
「う~ん、………無理だ
魂力自体がよく分かってないのに、それを制御ってどうすれば良いのか分からないよ」
『光の弓矢を射つ時に何か感じないか?
それが魂力だ』
ハニワンに言われ、光の弓を出してみた。
「…弓の所にちょっと温かい感覚がある」
これが魂力なのか分からないけど、何かモヤッとした感覚がある。
『その感じをそのまま剣を持つ手に集めてみろ』
「これを…?」
弓のモヤッとした感覚を動かそうとしたが、動くどころか消えてしまった。
「あれ?…なんで?」
何度も試したがすぐに消えてしまう。
『…今日はこれくらいにしよう
これ以上やると明日動けなくなるぞ』
ハニワンに止められて、気付くと息切れするくらい疲れていた。
「はあ…、はあ…、はあ…」
『…一晩ゆっくり休めば魂力も回復力する』
僕はアパートに戻ると倒れるように眠ってしまった。
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