埴輪マン3 悪しき魂の正体

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「ふわぁ~、よく寝…」 僕はスマホで時間を確認した。 「だっ!!??」 もう11時だ。 麗香ちゃんや野口から何度も着信が着ていた。 すぐに支度して学校へ向かった。 「今頃来ても午前中の講義は終わったぞ」 野口が呆れ顔をする。 「大和が遅刻するなんて珍しいわね、どうしたの?」 麗香ちゃんが心配そうな顔をした。 「う、うん、昨日ちょっと頑張り過ぎちゃって…」 「なんだ?本当にヒーローになろうとしてるのか?」 野口がからかう。 「そ、そんなんじゃないけど… 次の発掘に参加したいから、少し体力つけないと…」 特訓の疲れを咄嗟に嘘を吐いて誤魔化した。 「…そうか、また発掘に行く気になったんだ?」 野口は少し喜んでいるように見えた。  「あのね、大和… 私もその発掘に着いて行っちゃ駄目かな?」 「えっ?麗香ちゃんが!?」 麗香ちゃんが発掘に興味あるとは…。 「マジ!?麗香ちゃんが行くなら俺も行く!」 「野口くんは来なくて良いわよ!」 「あはは…、でも麗香ちゃんは見学しか出来ないよ」 「うん、それでも良いわ」 麗香ちゃんの為にも、次の発掘調査の参加を手続きしないといけない。 今度の発掘責任者は考古学科の吉永教授で、亡くなった松井博士の友人でもある。 僕も他の発掘現場で何度か一緒になった事がある。 松井博士と同じように日本の歴史に精通していて、あの事件のあった古墳を引き継いで調査してくれた。 僕は参加手続きがてら吉永教授に会いに行った。
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