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発掘調査の参加を事務局に提出し、吉永教授の部屋を訪れた。
「おお、西条くんか?
何か用かな?」
吉永教授はにこやかに迎えてくれた。
「はい、次の発掘調査に参加する事にしたので挨拶に来ました」
「そうか、西条くんが手伝ってくれるなら松井くんも喜んでくれるだろう…」
教授と握手を交わし部屋を出た。
『大和、発掘とは私と大和が出会った時と同じような事をするのか?』
「うん、遺跡は歴史を知るのに重要な場所だからね」
僕は久しぶりに発掘調査が出来ると思うと少し興奮していた。
『…しかし、特訓はどうする?』
「もちろん、今夜もやるよ!
あのガリュシュって奴が言ってたように、昔の天変地異で魂だけの存在になったとしても、今の人間の魂や身体を好き勝手にするなんて許せない!」
僕は特訓も頑張ろうと思った。
午後の講義が終わるとバイトに向かった。
「親父さん、次の発掘に参加する事にしました」
「そうか!またやるんだ…
頑張れよ!」
親父さんに話すと自分の事のように喜んでくれた。
「うちの事は気にしないで発掘に専念してね
バイトは出来る時だけで良いわよ」
女将さんも喜んでくれている。
バイトが終わると昨日の特訓の続きだ。
『…魂力は大和自身の力だ
自分を信じろ』
「うん、やってみる!」
埴輪マンに変身して、魂力を注入し、光の弓を出した。
この光の弓をコントロールしないといけない。
「…この!…まとまれ!」
弓の形が崩れて魂力の感覚は掴んだものの、すぐに消えてしまった。
「あっ…また失敗か…」
『良いぞ、その調子だ
…弓が崩れたのは制御ができ始めてる証拠だからな』
ハニワンは教え上手なのかも知れない。
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