埴輪マン3 悪しき魂の正体

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発掘調査の参加を事務局に提出し、吉永教授の部屋を訪れた。 「おお、西条くんか? 何か用かな?」 吉永教授はにこやかに迎えてくれた。 「はい、次の発掘調査に参加する事にしたので挨拶に来ました」 「そうか、西条くんが手伝ってくれるなら松井くんも喜んでくれるだろう…」 教授と握手を交わし部屋を出た。 『大和、発掘とは私と大和が出会った時と同じような事をするのか?』 「うん、遺跡は歴史を知るのに重要な場所だからね」 僕は久しぶりに発掘調査が出来ると思うと少し興奮していた。 『…しかし、特訓はどうする?』 「もちろん、今夜もやるよ! あのガリュシュって奴が言ってたように、昔の天変地異で魂だけの存在になったとしても、今の人間の魂や身体を好き勝手にするなんて許せない!」 僕は特訓も頑張ろうと思った。 午後の講義が終わるとバイトに向かった。 「親父さん、次の発掘に参加する事にしました」 「そうか!またやるんだ… 頑張れよ!」 親父さんに話すと自分の事のように喜んでくれた。 「うちの事は気にしないで発掘に専念してね バイトは出来る時だけで良いわよ」 女将さんも喜んでくれている。 バイトが終わると昨日の特訓の続きだ。 『…魂力は大和自身の力だ 自分を信じろ』 「うん、やってみる!」 埴輪マンに変身して、魂力を注入し、光の弓を出した。 この光の弓をコントロールしないといけない。 「…この!…まとまれ!」 弓の形が崩れて魂力の感覚は掴んだものの、すぐに消えてしまった。 「あっ…また失敗か…」 『良いぞ、その調子だ …弓が崩れたのは制御ができ始めてる証拠だからな』 ハニワンは教え上手なのかも知れない。
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