埴輪マン3 悪しき魂の正体

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何度も何度も繰り返し、魂力の感覚を少しずつだがしっかり掴んでいく。 『大和、今日はここまでにしとこう…』 「う、うん…、やっぱり…、疲れるね…、これ…」 今日も帰ったら倒れそうだ。 『…しかし、昨日より魂力は安定していたぞ』 「へへへ…、少しは…ヒーローらしく…しないと…ね」 ハニワンに褒められて少しは疲れも薄れたが、帰ったらやっぱりそのまま倒れた。  大学~バイト~特訓のサイクルを一週間続けた。 「大和、なんか無理してない?」 麗香ちゃんに心配された。 「だ、大丈夫だよ ちゃんと食べて寝てるから…」 確かに疲れは取れてないけど、少しは体力も付いた。 「明日からは発掘でしょ?楽しみ!」 「…うん、そうだね」 僕も麗香ちゃんと一緒に発掘行けるのを楽しみにしている。 「発掘する遺跡ってどんな遺跡なの?」 「今度の発掘は、ビル工事の時に見つかった縄文時代の遺跡らしいよ 工事中に縄文土器が出土したんだって… まだ住居跡なのか墳墓(ふんぼ)なのかは分からないけど、土器が出てるからちょっと期待出来そうなんだ」 工事現場から遺跡が見付かるのは珍しくない。 遺跡調査中は工事は中断となる。 「相変わらず発掘となると饒舌だなぁ… ちぇっ…俺も参加したかった…」 「今回は残念だけど、また一緒に発掘しよう!」 野口は親戚の法事があるとかで参加出来なかった。 「…まあ、俺がいてもお前のアシスタントくらいしか出来ないけどな」 「野口くん、大雑把だもんね」 麗香ちゃんの言葉に野口も僕も苦笑いだった。
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