埴輪マン3 悪しき魂の正体

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テントを飛び出ると、黒いガスが調査員に纏わり付いていた。 調査員の一人が誤って封印の壺を割ってしまったようだ。 「な、なんだ!この黒いガスはっ!?」 調査員の身体を悪しき魂が包んでいる。 『どうする、大和!』 みんなの前で変身は出来ないし、どこか人目につかない場所を探した。 「キャーッ!」 悪しき魂の近くに麗香ちゃんや他の見学者達がいる。 「麗香ちゃん!」 急がないとみんなが危ない。 僕は出土品を並べているテントの裏側に走った。 「変身!埴輪マン!」 右手のハニワンの指環を突き上げ変身した。 『大和、他の壺を割られると厄介だ 一気に決めろ!』 「分かった!」 僕は(つるぎ)を抜き、斬りかかった。 キーンッ! 金属音が響いた。 「おっと、邪魔はさせんぞ!」 ガリュシュが突然現れ、僕の攻撃を剣で防いだ。 「ガリュシュ!どうして、ここにっ!?」 「テレビとかいうのでここの事を知ってな… 仲間を解放しに来たんだ …ついでに改良した兵士の実験もやりたくてな」 ガリュシュは黒いガスを吐き出した。 「出でよ!我が下僕(しもべ)! 奴を倒せ!」 ガスの中から青白い顔のゾンビ兵が現れた。 「またこいつか!」 『大和!特訓の成果を見せてやれ!』 僕は魂力注入した。  
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