真夏の再会

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残念ながら先に卒業してしまった先輩は、学校一の秀才として超一流大学に現役合格して……  確かに先輩がいない日常は寂しかったけど、大学でも、勉強しながら好きな演劇を頑張っていると聞いて、密かに私も「負けてられない」と勇気づけられていた。  それに、私が大学に入ってからは、「高校演劇部」の仲間で集まることが数回あり、嬉しいことに琉唯先輩も2回だけ参加してくれた。  そんな憧れの先輩との楽しい時間は夢のように過ぎ、俳優という職業に就いてからの4年間は、1度も会うことはなかった。  だから正直、今目の前にいるイケメンの存在も、半信半疑……少し疑いの眼差しで見てしまってる。 「夏凛さ」 「は、はい」 突然キリッとした真剣な表情に変化し、少し驚いた。 相変わらずどんな表情も美しい。 「今度、一緒にニューヨークに行かないか?」
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