夢のようなサプライズ

3/7

194人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
 星宮社長の隣に立つ男性は、ここのホテルの総支配人――深月 絢斗(みつき あやと)さん。  私も打ち合わせさせてもらったけど、素晴らしい対応力でこちらの要望を見事に叶えてくれた。  それに、長身で、恐ろしいほど美しい顔をしている。 「とんでもございません。私はまだまだ修行中です。どうか引き続き御指導をよろしくお願い致します」 「ご謙遜を。ああ、そうだ。今度また琉唯にも会ってやってくれないかな。あいつはここに宿泊する度に、君の仕事ぶりや振る舞いに感動して憧れていたからね」 「琉唯君……。彼は、今をときめく大スターですから。私の方がいつも彼に元気をいただいています」  星宮 琉唯(ほしみや るい)――  星宮グループの1人息子であり、私の高校時代の演劇部の先輩。  琉唯先輩の名前が出るなんて、予想外のことに心臓がドキドキし始めた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

194人が本棚に入れています
本棚に追加