ダークヒーローとかダークヒロインって言うけど、結果誰かを助けてることに変わりはないわけで

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ルナリア・ミートフィア。 それが、私の名前。 みんなからは、ルナリーと呼ばれている。 戻ってきた私を、仲間が囲む。 「おかえり、ルナリー」 「ええ。ただいま」 靴を脱ぎ、そのままダストボックスに放り込む。 「最悪だわ。靴が汚れた」 「流石はルナリーね。威力抜群だわ」 仲間のレイ・フィッシュが言う。 何を言うのかしら。 レイの方が戦闘力高いのに。 「どうしてオトコってああなのかしらねぇ」 別に女尊男卑の気持ちを持っている訳じゃない。 優しい男性や真面目な男性、思い遣りのある男性は沢山いる。 だけど、そういう人ばかりじゃない。 もちろん、女性も男性も変わりない。 だけど、此処に依頼に来るのは女性ばかり。 それが、ここの不問律。 大なり小なり、男性に恨み辛みがある女性の味方。 ドメスティック・バイオレンスを受けたり、借金のカタに辛い目に遭わされたり。 イジメに遭ったり、性的暴行を受けたり。 警察に行けばいいのも確か。 でも、警察は必ずしも捕まえてくれるとは限らない。 警察の中に、悪人もいる。 男性を上にして、女性を下に見る人もいる。 間に立ってくれないこともいる。 警察は信用出来ない……。 そうして、彼女たちは泣き寝入りを決める。 『別れたいと言ったら、逆上された』 そんな声も、少なくない。 『警察に入ってもらったら殴られた』 そんな声も。 それを良しとしなかったのが、私たちの所長だ。 目には目を、歯には歯を。 厳しい罰を受けてもらう。 それが、私たちの仕事。
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