上田連続殺人事件

毒

　被害者は村上遼、45歳。地元では有名なタロット占い師で、その正確な占いと親しみやすい人柄から、多くのファンを持っていた。彼は占いの技術を学ぶために長年にわたり世界各地を訪れ、最終的に地元である長野県に戻ってきた。別所温泉を訪れたのは、リラックスしながら新しい占いのインスピレーションを得るためだった。

### 被害者のプロフィール
- **名前**: 村上遼
- **年齢**: 45歳
- **職業**: タロット占い師
- **背景**:
- 幼少期から占いに興味を持ち、20代で本格的に占い師として活動を開始。
- 数年間、世界各地（ヨーロッパや南米など）で占いの技術を学び、現地の文化に触れる。
- 帰国後、地元でタロット占いの店を開き、地域の人々や観光客に人気の占い師となる。
- 別所温泉に滞在中も、宿泊客に依頼されて占いを行っていた。

### 死因
村上遼の死因は急性毒殺と判明した。警察の捜査によれば、彼は夕食時に飲んだワインに毒が混入されていたことがわかった。ワインは宿が提供したもので、村上自身が特別に注文したものだった。毒は非常に速効性のもので、彼がワインを飲んでから数分以内に発症し、致命的な結果を招いた。

### 重要な証拠と捜査の進展
- **タロットカード**: 村上の部屋に散乱していたタロットカードの中に、「死神」のカードが特に目立っていた。このカードが犯行の動機や被害者との関係を示唆するものとして注目された。
- **日記**: 村上の個人的な日記には、最近受けた脅迫についての記述があり、彼が特定の人物に対して恐怖を感じていたことが明らかになった。
- **毒の入手経路**: 警察は毒の入手経路を追跡し、宿泊客の一人が過去に同様の毒物を購入していたことを突き止めた。

　警察が事件を調査するために、宿泊者リストを入手しました。以下は、そのリストです。

### 宿泊者リスト
1. **佐藤圭介（さとう けいすけ）**
- 年齢: 50歳
- 職業: 会社員
- 特徴: 温泉地巡りが趣味で、リラックスのために別所温泉を訪れていた。

2. **田中美奈子（たなか みなこ）**
- 年齢: 32歳
- 職業: フリーランスデザイナー
- 特徴: タロット占いに興味があり、村上遼に占いを依頼していた。

3. **鈴木亮（すずき りょう）**
- 年齢: 28歳
- 職業: 大学生
- 特徴: 大学の卒業旅行で友人とともに別所温泉を訪れていた。

4. **山田太郎（やまだ たろう）**
- 年齢: 45歳
- 職業: 自営業（カフェ経営）
- 特徴: 疲れを癒すために温泉を訪れたが、占いに興味があり村上遼に相談していた。

5. **伊藤香織（いとう かおり）**
- 年齢: 40歳
- 職業: 小学校教師
- 特徴: 温泉でのリラックスを求めて滞在。村上遼の占いにも興味を持っていた。

6. **中村健一（なかむら けんいち）**
- 年齢: 38歳
- 職業: 営業マン
- 特徴: 出張のついでに温泉に立ち寄り、偶然村上遼の占いに興味を持った。

7. **小林直子（こばやし なおこ）**
- 年齢: 35歳
- 職業: 主婦
- 特徴: 家族で温泉旅行中。タロット占いを受けたことがあるが、今回の滞在中は村上遼と面識はない。

8. **高橋修（たかはし おさむ）**
- 年齢: 60歳
- 職業: 退職者
- 特徴: 温泉を楽しむために訪れ、村上遼の占いにも興味を示していた。

9. **松本里奈（まつもと りな）**
- 年齢: 26歳
- 職業: アーティスト
- 特徴: 創作のインスピレーションを求めて温泉を訪れ、村上遼の占いにも関心を持っていた。

10. **村田直人（むらた なおと）**
- 年齢: 41歳
- 職業: ジャーナリスト
- 特徴: 村上遼にインタビューを申し込むために温泉を訪れていた。

これらの宿泊者の中で、特に田中美奈子や山田太郎、そして高橋修が村上遼に対して強い関心を持っていたことがわかり、警察はこれらの人物を重点的に調査することとなった。

　大アルカナ

0 愚者※1
I 魔術師
II 女教皇
III 女帝
IV 皇帝
V 教皇
VI 恋人
VII 戦車
VIII 正義※2
IX 隠者
X 運命の輪
XI 力※2
XII 吊された男
XIII 死神※3
XIV 節制
XV 悪魔
XVI 塔
XVII 星
XVIII 月
XIX 太陽
XX 審判
XXI 世界

　ヨーロッパ大陸部では、タロットは現在でもゲームに使用されている。トランプと同じく様々な遊び方があるが、多くのゲームではトランプのトリックテイキングのルールに従う。特定のカードに得点がある、ポイントトリックゲームである。

とくにフランスと、旧ハプスブルク君主国諸地域（中央ヨーロッパのオーストリア・ハンガリーなどの諸国）で盛んであるが、両者でカードのデザインやルールがかなり異なる。

フランスでは、78枚のカードがそのまま使われる。切り札以外のスートはトランプと同じスペード・ハート・ダイヤ・クラブで、ジャックとクイーンの間に騎士（cavalier、略号C）が加わるため、56枚になる。切り札は1から21の番号がついており、番号の大きいほうが強い。そのデザインはオカルト用の大アルカナとはまったく異なっている（1=個人の狂気、2=幼年、3=青年、4=壮年、5=老年、6=朝、7=昼、8=夕方、9=夜、10=地・風、11=水・火、12=踊り、13=買い物、14=狩り、15=絵、16=春、17=夏、18=秋、19=冬、20=遊び、21=集団の狂気）。ゲームをプレイするにおいては番号のみに意味がある。愚者のカードは「l'Excuse」と呼ばれ、通常はマンドリンを持った道化師として描かれている。ゲームの上で切り札とは異なる独特の特徴を持つ。