高校生活

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初めて見つけた時、こんな地味な 女の子なんだって思った。 正直、なんでだよ…とも思った。 だってが相性悪いと 守りきれないし? 私は、川の神様の世話役兼 山の神様の世話役…山崎家の守り神。 一族代々、役目を果たしてきた。 なのに!山崎家は役目を放棄し 病を流行らせた。 そのせいで、何人死んだと 思ってんだ…! 私の父もその病で死んだ!絶対に… 絶対に許さない。 でも役目は続いていく。 私は同い年の山崎家のガキを 守らないといけない。 そのガキは何もしていない。 そんなことはわかっているが、そんなことで父の死を許せるわけなかった。 だから仲良くして裏切ろうと思った。 なんて言ったって、 山の神様の主人は私なんだもの! 私を守ってくれる! 私の言う事を聞いてくれる! だって、私が誰かを殺したりしたら 神様が、山崎家の一族の内、2人…ランダムに殺してくれる! そしたら、私のせいじゃない。 きっと疑われない。 これで皆ハッピーエンドになれる。 楽しみだなぁー! 外は豪雨なのに傘がない。 学校帰りにどうしようかと悩んでいた 俺は玄関口で立ち尽くしていた。 俺は委員会帰りで遅くなってしまって頼れる人は近くにいない。 そんな時、サツナが通りかかった。 …そっか。サツナも委員会。 俺は勇気を出して、傘…入れさせてくれないか、と聞いた。 そうしたら嫌そうな顔をしながら天気を見て「しょうがないな…。」と入れてくれた。 そんな少しの出来事で俺の心は晴れ渡ったが、それと同時に 豪雨も虹が架かるくらいの天気に なってしまった。 傘は必要なくなったけどサツナと 途中まで一緒に帰れて最高な日だった。
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