八小節 2

1/1
前へ
/10ページ
次へ

八小節 2

 あなたと初めて会ったとき、わたしは生意気な子供だった。無駄に自信があったし、それなりに実力もあったし、経験も積んでいるつもりだった。  あなたの音は知っていた。対等に渡り合えると信じて疑わなかった。礼を欠いた訳ではないけれど、それは態度に出ていたと思う。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加