甘やかしすぎな彼

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「…今度、いつ会えるかな」  思わず、彼が答えに困るような質問をしてしまう。彼は一瞬真顔に戻ってぼくを見た。それからクスっと笑った。 「今日の夕飯は何が食べたいですか?」 「え?」 「今日は何時に帰ってこれますか?」 「ええと、午後のミーティングが長引かなければ18時半には帰ってこれるかな…」 「分かりました。で、夕飯何が食べたい?」 「え…夕飯?」 「はい、何がいいですか?」 「えーと、エ、エスニック料理、とか…」 「いいですね、エスニック料理」 「でも…君、今日は用事があるって言ってたよね?」 「大丈夫、一度、家に戻って、用事済ませて、買い物して戻って来ますから」 「そんな…いくらなんでも甘やかし過ぎじゃない?」 「別にいいでしよ、好きでやってんだから。それに俺だって、できるだけ先生と一緒にいたい」  そう言いながら彼は起き上がった。  うん、ありがとう…返事をすると彼は正面からぼくを見つめニコリと笑った。
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