僕にだけ適用される呪い

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僕にだけ適用される呪い

こんな、たかが制作時間が5分にも満たない、誰の為にもならない文章のひとつすらまともに書けない様な僕を今日も殺したい。 今日は木曜日。水曜日の記憶なんてないから、代わり映えのしない毎日だから。例え共感されようとも否定されようとも、全て騒音にしか聞こえない。だったら綺麗にこの世から身投げさえ出来ればと切に。遂に、何となく毎日していたゲームも出来なくて僕は僕を辞めようとしている。 眼前のルーズリーフに落ちる涙が、曇る視界が邪魔で仕方がない。僕だって周りの他の誰かの様に僕の事を無責任に嫌いたい。こんなに治したいとも思わない日がいつか"楽しい日々"に変わってしまう事がとても辛く、耐え難い。 理由もなく死を決心する心は、理由もなく多幸感に満ちる日がある。だがそれは少しずつ、確かに少しずつ僕がここにいる理由もすり減らすものであることを自覚している。 昨日今日に始まった訳ではないこの思考によって、世の中の黒さはよく理解していた。自虐もマウントもデリカシーのなさも全てを。 「生きていく事が出来ない」僕は今日、自己で持って余命宣告を下した。『短く太く』でなれけば生きられないから、悲しくも爽やかに、孤独でも強かに、明日の僕は僕になる。
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