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ピピピ ピピピ ピピピ
毎朝6:40に設定されたスマホのアラームが鳴り響くと手探りでスマホを探し当てアラームを止める。
「ふぁ〜ぁ......今日は......仕事か」
目を開ける前にはいつも今日は仕事か休みか確認して目を開ける。
寝ぼけ眼でベットを離れるとウォーターサーバーの冷たい水を一杯飲む。
「あー目が覚める!」
軽く朝食を済ませると20分程まったりとした時間を過ごすと歯磨きを始め、30分程でメイクと着替えをして身支度を整えて家を出る。
仕事の日はこのルーティンで出勤する。
一ノ瀬真那34歳は有料老人ホーム 楓で働く計画作成担当者、つまり施設のケアマネジャーをしている。
なんの計画を作成するのかと言うと、楓で暮らす36名の高齢者が施設でどう過ごしたいかを本人と家族から聞き取り、それを目標に日々どう暮らして行くかを計画するのだ。
真那は介護業界には14年身を置いているが楓に入社したのは5年前、ケアマネジャーの資格を取得して計画作成担当者になったのは1年前だった。
施設のケアマネジャーは介護業務も行うので常に利用者さん(楓に入居している高齢者)の近くに居られるので日々の様子も把握出来る。
入社当初は介護職員として働いていたのでケアマネジャーになってユニホームの色が変わると
「その色は似合わない」
とよく言われたものだか、1年も経つと馴染んだようで今は誰も言わなくなった。
もちろん似合うとも言われないが......。
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