我がニャン生に悔いなし

招かれざる客

「あ、桜木君おはよー」

今日の夜勤明けは1Fが川上博子(かわかみひろこ)さん2F西(にし)くん3Fが桜木君の3名。

「一ノ瀬さんおはよー」

「真那おはよー」

西くんは歳下だけど先輩で川上さんは歳上の同期の仲良しさん。
皆んなと挨拶を交わすと施設長と看護師もやって来た。

「皆んなおはよー
集まってるから朝礼始めようか」

皆んなで運営理念を唱和して本日の連絡事項(面会や往診、受診などの予定)の伝達を行い、各階の夜間帯の申し送りを行うと朝礼は終了。

朝礼が終わると真那は日替わりで各階の利用者とのコミュニケーションを取る事を日課にしていたので今日は1Fの利用者と話をしようと話し掛けた。1人当たり5分程度挨拶がてらの会話なので1時間足らずのコミュニケーションだったがその日の様子などが分かるので我ながら良い日課だと自負していた。
本来なら利用者全員とする事がベストではあるが毎日コミュニケーションに3時間も割いていては仕事にならないので他の階の利用者とは1日の中で出来るだけコミュニケーションを取るように努めていた。