第二話 ポチ

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 第二話 ポチ

 【悲報】星川ミチル十八歳 ポチ(イケメン)の飼い主になる  何これSMプレイかな? 蟹原部長は会議があるからって出て行っちゃったし、アイリさんは『今日からは、あなたが全部世話してね♡』なんて意味深なことを言うし、ロリコンメガネの小汚いおじさんは目が合うと睨みつけてくるし。  とりあえず、オフィスにいてもやることもないし、小おじ(ロリコンで眼鏡をかけた小汚いおじさんの略)のキーボードを叩く音が響き渡っていて仕事してないと肩身が狭い。だから、ポチって呼ばれていた男の人と廊下に出た。 「えっと……ポチくん?」 「はい!」  満面のキラッキラ笑顔で返事されて心が痛い。 「あの、私は星川ミチル……デス」 「はい! みっちゃんさん!」  先ほどの会話を聞いてたのか。 「さんはいらないです」 「はい! みっちゃん」 「……」 「……」 「そ、それで、これからドウシマショウ……?」  ひきつった笑いで、冷や汗をダラダラと流しながら私は言った。
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