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「対戦でいいですか?」
「うん……あっ! はい」
「タメ口でいいですよ」
そう言いながらポチは、手慣れた動作で対戦モードを選んだ。
「えっ、いや……でも悪い、ですし」
そっちが敬語なのにこっちがタメ口なのは気まずい。それに、そっちのほうが年上だったら……。
「あっそうだ。じゃあ両方タメ口ってのはどうですか?」
と提案してみた。
「ええっ!? ……いや、僕が貴方がたにタメ口なんて恐れ多い……」
「なんでー?」
画面を見る彼の横顔が、一瞬少し悲しそうに見えて
「……僕はバケモノだから」
「え? 何聞こえない」
って、ステージがはじまってる。たしかこれ、変な生き物たちを指揮して、アイテムを自陣まで運ぶゲームだったな。ピンク色で羽の生えた子がお気に入りだったけど、今作もちゃんといるみたい。
って、
「うわー!」
犬が突進してきた。
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