第二話 ポチ

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「あのっ! 今日は僕と一緒に遊んでいただいてありがとうございます!」  背面に花が咲いているような満面の笑顔でポチは微笑んだ。 「い、いや別に大したことじゃないし……」  純度百%のキラキラスマイルを直視するには照れくさくて、テーブルの上に置いてあるゲームのパッケージに目をそらした。 「あ、この犬オッ〇ンって言うんだ」 「え?」 「ん?」  なんかポチが食いついた。吃驚した顔をして。 「あの、それ読めるんですか!?」 「……まぁ、読めるけど」  馬鹿にしてるのかな? 母国語ぞ。 「そのパッケージに書いてある文章読んでくれませんか?」 「……? 別にいいけど」  そんなに読む場所ないけど。 「僕、文字読めなくて」
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