第二話 ポチ

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「あ、いやその……」  ただじろじろ見ていました、なんて言えない。 「あのさ、ポチくんって何歳くらいなの?」  とっさに思い浮かんだのがこれだった。まぁ、私と同じぐらいだと思うけど年上か年下かは気になるし。 「えっと……」  彼は顎に手を当てて少し困ったような表情をした。 「あ、ごめん。年上か年下かだけ気になって。私は十八歳だけど……」 「そうですか」  浮かない顔だ。私の年齢も開示してみたけど……。ポチは俯いて、歯切れ悪そうに口を開いた。 「あの、に……二十五歳……です」
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