第二話 ポチ

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「だから、その……みっちゃんと、仲良くしたい……です。その、もしよかったらでいいんですけど……」 「うん」  こちらに差し出されたポチの手は私より少し大きくて、指が長くて骨ばってて男の人の手だった。握ると、じんわりと温かかった。 「みっちゃんは、また明日も僕と遊んでくれますか?」  子供みたいな無邪気な顔だった。 「うん。いいよ、明日も、明後日も遊ぼう」  だってたぶん、他に仕事ないと思うし。イケメン(ただしショタムーブする成人男性である)とゲームするだけでおちんぎんがもらえるなんて、むしろラッキーじゃない?  ぱぁあ! とポチは顔を輝かせた。『散歩行こ!』って言われたときの犬みたいだった。
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