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こんな事になるなんて思わなかったんだ。
たまたまついていたテレビが
呼びかけをしていた。
『宇宙と交信してみてください。
あなたも宇宙と繋がれます。』
僕は鼻で笑いつつも
言われた事を復唱しながら夜空を見上げた。
すると、目が眩むほどの閃光が部屋に差し込むと
母親があっという間に
何かに喰まれた。
腰が抜けた僕に襲いかかる何かから
身を挺した兄さんもまた喰まれていった。
恐怖を静寂が包み終えた頃
朝が来ていた。
その日から母親の姿をしたソレは
テレビを見ながら
何かを待っているようだった。
水に何かがあるのか
何かを洗い続けている。
『あと一回、元に戻してあげる』
今度こそ、僕は
母さんの姿をしたソレを・・
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