人を思えば、雨は止む

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2・運命 恋のスパケアから一夜明け、私は柚子のおかげで自分自身に自信を持てるようになった。 周りの生徒の目も気にならなくなったし、女子友達・男子友達も増やすことが出来たから恋のスパケアに行って満足した。 それだけではなく、髪質をキープしていくためにもYouTubeなどで「美容髪質 キープの仕方」などと検索をするようになったおかげで私は何時ものチリチリでくせ毛だった髪質はサラサラヘヤーに次第に近づいている。 もちろん、YouTubeの動画を見て少しだけ真似をして自分なりにアレンジなどを加えて髪質を整えているから、すべて丸パクリはしていない。 私が、今まで以上に女子力が上がっているのを女子や男子に「えっ!どうしたのこの髪質!」「めっちゃ可愛くなったし、綺麗になったね!」「素敵!」「可愛いね。いいじゃん。」「俺、、、今のお前が好きだな。」「美人過ぎるんじゃない?」「モデルの仕事とかやったらいいのに!!」「今なら、男子にきっとモテるよ!!」と驚かれるまでに女子力が爆上がりした。 そんなある日の学校の放課後。 私は、部活が終わり家に帰ろうとしていた時だった。 「夏美!ちょっといいか?」 「えっ、、、。」 話しかけられたのは、クラスで一番イケメンだと言われている「白鳥健二」が私を止めた。 私は学校一のイケメンだとかそんなにイケメンが好きってほどではない。 でも、一様呼ばれたんだし振り向いて返事を返した。 「何?白鳥さん。」 「急に呼んでごめんな。帰宅時間で帰るところだったのにも関わらず。」 「いいえ、私は全然平気です。」 「そうか、、、。あのな!夏美。俺、お前に伝えたい事があって呼び止めた」 「はい、それが何ですか?」 「実は、俺お前の事前から好きで話しかけて見ようと思っていたけど、、、自信がなくて声をかけることが出来なかったから中々言うことが出来なかったけど、、、。」途中で会話が途切れた。 何をするのだろうと思い、私は冷静な対応をしながら話しかけた。 「あの、、、話が途中で途切れましたが、大丈夫ですか?」私が少し心配気味に声を発した瞬間。 白鳥さんは、私の方まで近寄ってきて「ドン!」と大きな音を立てながら壁に思いっきり手を叩いて壁ドンをして来た。 「えっ、、、。」 つい声が漏れてしまった。 その時私は革新した。 多分だけど、私、、、学校一のイケメンに恋をしちゃったのかもしれないという事だった。 そして、彼は言った。 「一生、夏美の事を守る。俺は夏美に誓うよ。だから、お願いだ。俺と付き合って。」 私は、その一言で彼の事を好きになってしまった。 「はい。私からも、お願いします。」 気付いた頃には、もう遅かった。 私は学校一のイケメンに心を奪われてしまったのだから。
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