人を思えば、雨は止む

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1・恋のスパケア 宮本夏美16歳高校1年生で、女子力高めの高校生だ。 私は、今まで髪を切ったこともなければ恋愛もしたことが無いが女子力が謎に高い。 中学生の頃から悩まされている事で、今からでも改善しようと奮闘中の高校生活初日の入学式後の放課後で新しい女子友だちが出来た。 伊藤柚子と言う私と同じ女子力高めの女の子で、私とは違って恋愛などを多くしてきたらしい。 特に、女子には必要だと言っても過言でもない髪質をストレートにするために美容院には週2〜3回程度通っていくらしい。 私はそんな柚子を尊敬している。 ある日の放課後に柚子から、遊ぶ約束をした。 私は、急いで支度を済ませ柚子と待ち合わせしている場所まで急いで行った。 「柚子!ごめんね遅れちゃって!待った?」 「うんうん!そんな事ないよ。じゃぁ、、、行こっか!」 「そうだね。」 私は、柚子が行きつけだと言っている女子力がより上がる場所に連れて行ってくれた。 「目的地に到着!」と柚子が元気そうに言った。 目線を上に上げると、看板には「恋のスパケア♡女子力アップ!」と書かれていた。 私は、女子力をより上がるようなスポットをInstagramやネットで調べるようになっていたため、私は嬉しくなり柚子につい話しかけた。 「柚子!恋のスパケアってインスタでも流行ってる店じゃない!?」 「良く知ってるね夏美!そうだよ。ここがインスタでも流行ってる噂の店!」 「ここの店って、女子しか知らない場所だったりするの?」 「もちろん!」 「へぇ〜!すごいなぁ!」 私と柚子は、店の前で話が盛り上がった。 そして、私と柚子は店内の中に入った。 「うわぁ〜!綺麗!!」と私はテンションが上た。 その店内の中は、女子力が上がる宝石、美少女になるための化粧方法、髪質をサラサラヘヤーに変換するオイルなどの商品や雑誌・本が置かれてあり部屋は少しだけ薄暗かった。 淡いオレンジ色のライトで薄暗くされているから、落ち着く雰囲気で私は今にも寝そうになった。 すると、とても綺麗な女性が近寄ってきた。 「今日担当していただきます。ジュリと申します。今日はよろしくお願いします。」と爽やかな雰囲気を纏っていた。 柚子はそっと声を掛けた。 「今日、私やらないんだけど、夏美のために予約をしておいたから行っておいで!」 「えっ!?いいの!?」 「いいから!行っておいで!!」 柚子は、相変わらず優しかった。 「じゃぁ、、、行って来るね!」 「行ってらっしゃい!!」 そうして、私はジュリさんの後を付いて行ってスパ専用室に入るとフカフカなベッドに白いレースが垂れ下がったカーテンが印象的な場所だった。 すると、ジュリさんは「準備をしてきてくれませんか?この当店オリジナルのマーメードパジャマを着てきてください。」と言われた。 私は、ジュリさんの言う通りに私服から着替えた。 着替え終わり数時間後。 私は、髪ゴムを外し長い髪を下ろした。 ジュリさんは優しく私の髪を、手ぐしとクシで梳かしてベッドに私は横たわった。 そして、スパケアが始まった。 洗顔、ビタミンC・ミネラルが入った化粧水、肌に透明感を与えるミルクパックにきゅうりパック、金木犀の香りがするシャンプー・リンス、髪にうるおいを与えてくれるヘアオイル、、、。 女子力が高めな、化粧水にパックにオイルばかりだった。 スパケアが無事に終わり、私は最後の仕上げに取り掛かった。 私服に着替えて、髪を結ばず下ろして、化粧をして、ピアスをして、バックを持てば完璧とジュリさんに教えてもらった。 大人っぽくなった私を見て柚子は、「いいじゃん!」と言ってくれたりジュリさんには「素敵ですよ!」と褒められ私は嬉しくなった。 化粧水やヘアーオイルを記念に買い、会計を終え私と柚子は、店を後にした。 私の心の中では、恋の予感をただ寄せていた。
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