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女性店員が外に出て様子を見ると慌てて、男性店員に救急車を呼ぶように促す。男性店員は困ったような顔をしながらも速やかに電話の子機を手にすると、一一九番通報した。
通報してから直ぐに救急車が店の近くを走って、老人ホームの近くに停まると、スプーン欲しがりおばさんを乗せて、その場から離れていくところを女性店員が見届けた。
「……さっきの話の続きだけど、この場合だとどんな感じになるの?」
これは残念ながら笑える話ではない。
報いというのはいつやって来るのかは分からないものだが、後になってから突然、その人の身にやって来るのだ。
男性店員はこれまでの経緯を振り返って、考えついたことを答える。
「──足元をすくわれた、のではないでしょうか?」
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