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ヴァンピルス様は
アタシの腕の中から起き上がる。
彼の体には、傷ひとつ無い。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「すまない、もう大丈夫だ…
それと…昼食の時に、少し話したいことがある。
君なら、分かってくれると信じている…」
彼は、廊下を階段に向かって歩き
薄暗い中に溶けるように消えた!
アタシ
真城 山奈
「ヴァンピルス様…?」
話したいことって、なんだろう…
とりあえず、部屋の掃除をひとつ終わらせ
窓を閉めて、カーテンも
再度、しっかり閉めたあと。
隣の部屋に向かい、空気の
入れ換えのためカーテンと窓を開ける…
良かった、この部屋には
クモの巣とか無いみたい。
次の部屋の掃除を進めて
ようやく、終わらせ
部屋の窓とカーテンをしっかり閉めた後
部屋から出て、次の部屋に行こうとした時
気配を感じて振り向くと
着替えを済ませた、ヴァンピルス様がいた。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「やまな、昼食の時間だ…おいで。」
アタシは頷き、ヴァンピルス様に手を
さりげなく繋がれて…一緒に階段を下りていく。
アタシ
真城 山奈
「…」
ヴァンピルス様の手、優しくて暖かい…
お肌も、さっきの火傷が
ウソみたいにしっとりしてる。
彼の手の感触に
気を取られていたら、食堂について…
流れるような動作で、席に座らせられた。
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