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アタシ
真城 山奈
「ヴァンピルス様…
冷たいものばかりでは
お体によくありません。
アタシの…生暖かいかもしれないけど
それで、良ければ…」
こちらに背を向けていた
ヴァンピルス様は振り向く。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「ッ…や、やまな…いいのか?」
アタシは首もとを
はだけさせて頷いた。
アタシ
真城 山奈
「は、はい…その…
あんまり、呑みすぎないでくださいね//」
ヴァンピルス様は頷いた。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「あ、ああ…もちろん…!じゅる…」
アタシは、彼にそっと近づき
ヴァンピルス様に抱き寄せられて…
首筋を舐められた後
鋭く尖ったものをあてがわれ
首筋に、牙が食い込んで、少し痛みを感じた…
アタシ
真城 山奈
「っ…」
牙を抜かれ、すすられてるのが分かり
アタシは目を閉じ、首を吸血しやすいように傾ける。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「……」
ちょっと、血の巡りが
悪くなってきたところで
ペロッと首筋を舐められて
その口が離れた…
アタシ
真城 山奈
「あの…美味しかった、ですか?」
ヴァンピルス様は、照れくさそうに頷いた。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「あ、ああ…実に、美味だった…
やはり、人間の生き血が1番だな。」
アタシは、ヴァンピルス様から
そっと離れて微笑みかけ
メイド服のボタンを首の上までとめる。
アタシ
真城 山奈
「では、お部屋の掃除に戻りますね。」
彼の顔色が、だいぶよくなったように見える。
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