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アタシ
真城 山奈
「は、はい…なんでしょう?」
改まった様子に
アタシも背筋が伸びる。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「君は、私の話を聞き
私を受け入れてくれた…
今度は、私が君の話を聞く番だ。
つらいかもしれないが、教えてほしい
なぜ…あそこで、ぶら下がっていたのか…」
アタシは視線を彼からそらし
目を閉じて、深呼吸する。
確かに…そろそろ、話しておきたい…
アタシは目をゆっくり開け
彼に視線を向ける。
アタシ
真城 山奈
「実は…結婚を約束した彼が
職場の後輩に奪われたんです…
貯めていた貯金とか
管理を彼に任せてましたから
家もお金も、ぜんぶ…奪われて
それで、生きてるのが嫌になって…
でも、今は大丈夫です!
アタシには、アナタ様がいるんですもの♪」
アタシは、彼のお膝の上に座る。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「やまな…/// ありがとう
つらかっただろう…
相談できる相手もいなかっただろうに
これからは、私が
なんでも相談に乗るからな…」
アタシは頷いて
彼の首もとにそっと抱きつく。
アタシ
真城 山奈
「あ、そうだ…ヴァンピルス様
その…お、お夕食を…//」
アタシは、首もとのボタンを外して
肩までずらし、噛みやすいように
向き合って、膝の上に座り直し
彼の胸板に両手を添える…
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「ああ…ならば、いただこう…」
首筋に彼の牙が突き立てられ
食い込み、アタシは目を閉じた。
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