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紳士
ヴァンピルス=デモニック
「よしよし…ツラかっただろう…
相談できる相手も、いなかったはずだ。
だが、今は私がいる…」
彼の胸部に顔をうずめると
頭を撫でられて…
涙が次から次へと溢れ、止まらなくなる…
アタシ
真城 山奈
「うう…っ、ヴァンピルスさまぁ…っ」
やっと落ち着いてきた頃…
彼の、フリルシャツが
ぐしょ濡れになってる事に気づいた!
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「よしよし…大丈夫、大丈夫だ
君はもう、1人ではないのだから…」
アタシは、顔をあげる…//
アタシ
真城 山奈
「ひぐっ、ひぐっ…はぁはぁ…
ありがとう…ほ、ほんとに
ありがとうございましゅ…
ぁ、ご…ごめんなさい…シャツが…//」
彼は、穏やかに微笑む。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「ああ、気にするな…
こんなもの、すぐに乾く。
朝食を食べてもらいたいのでな
食堂へ、案内しよう。」
さりげなく手を握られつつ
一緒に寝室を出て、食堂へ案内される。
アタシ
真城 山奈
「あの、その…アナタ様は
この館に、ずっとお一人なんですか?」
廊下の窓には、全て遮光カーテンがかけられてて
蝋燭型の電気だからか、なんとなく薄暗い。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「ああ、まあ…そうだな。
いつの間にか、心霊スポットとして
有名になってしまってるし…
不法侵入してくる者もいて大変だよ。」
そっか、そうだよね。
住んでる人からすれば
確かに、そういう人達って迷惑だよね…〈汗
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