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裏口から出たアタシは、館の隣
木陰の下の小さな菜園まで来て…
近くにあった、赤ずきんちゃんが
使っていそうな可愛らしい
木製のバスケットを腕にかけ
野菜を採っていく。
あ、これが、フルーツトマトね!
ちっちゃくて可愛い♪
バスケットの中に入れる…
あ、普通のトマトもあるんだ。
で、これはキュウリでしょう…
ナスとピーマンもあるのね!
ひととおり、野菜を採取したあと
裏口から館の中に入る。
カーテンをしめきってるからか
館の中は、なんとなくひんやりしてる。
それから、食堂に戻ってくると
ヴァンピルス様が出迎えてくれて
アタシは、木製のバスケットを
彼に差し出した。
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「日中は、外に
出れないのでな、とても助かる…
あ、そうだ…のどが乾いただろう?
フルーツトマトジュースを作ってやろう。
少し待っていてくれ。」
バスケットを、受け取ったヴァンピルス様は
厨房に入り、野菜を切る音が聞こえてきて。
厨房を覗いて見ると、フルーツトマトを
ガラス製のレモン搾り器にかけて
出てきたジュースを、ワイングラスに入れて…
それを何回か繰り返して
グラスいっぱいにしてくれてるところだった!
アタシ
真城 山奈
「ご、ごくり…」
なんて鮮やかな色だろう
すごく、美味しそう♪
紳士
ヴァンピルス=デモニック
「ほら、お待たせ…
フルーツトマトジュース100%だ。」
ワイングラスを渡されて
アタシは笑顔で受け取る。
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