雨に沈んだ町に射す光

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 異常気象の影響から勤務でも雨の日休暇が当たり前に申請可能になり、各地に雨を排水施設へと誘導し、その過程で水没する地区に補助金を出し格安で提供するようになってとりあえずの大雨災害への対応はできていると思われていた。水区と呼ばれる水没地域では過去最高で10日間ですべてが解決していた。それがついに崩れた。  水区の町、漂泊町。人口5.700、水区対応に最も特化している町と呼ばれるこの場所でも雨が降り止まぬ日が20日間を越えた辺りで異常に気付きだした。  雨が止まぬまま、23日目の朝が来る。
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