本編

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俺には彼女はいないが、 熱烈に片想いしている相手がいる。 宮嶋恭介。 同期入社のひとりでれっきとしたオトコだ。 秋津、俺、宮嶋は 軽薄三羽ガラスと先輩たちから揶揄される。 2人はともかく、俺は違うと思うけどな‥‥ 秋津も宮嶋も残業少なめの部署、 予定を合わせて飲みに行っているらしい。 羨ましい。 端正な顔立ちの宮嶋に一目惚れし、1年強。 なかなか宮嶋と接点を持てないでいるのは やはり残業過多かつ休日返上での 自社イベント参加を余儀なくされる俺の 環境に集約される。 (いっそ、宮嶋がエプロンでもつけて 俺のためにごはん作って待っててくれたら) 180センチはある、決して華奢でもない 宮嶋がエプロンの似合うタイプではない ことは重々承知しているが。
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